引きこもり ポイント3つ支援方法

  • 家庭訪問
  • 生活支援
  • 就労支援 

家庭訪問

家庭訪問の目的は、ご本人を外につなげることを第一に考えています。最近は、様々な手法の訪問支援をおこなっている団体がありあます。それぞれに特徴や対象者のニーズにあった手法があります。メンタルフレンド的な手法や家庭教師的なスタイルなど様々です。中には最初から脅迫的に迫るような手法をとる団体も有ります。

ひきこもり状況で本当に必要な訪問支援とは何であるのかを考える上で重要なのは、ひきこもり当事者が何を求めているかです。ひきこもり当事者の最大の心配は、自分自身の将来です。表面上は諦めたようなコメントを出す方も多いですが、それは“何を”“どのように”行動してよいか分からないからです。そこに焦点を絞っていくことがポイントとなります。より具体的に、本人が「これなら、やってみてももいいかな?何とかなるかな?」と思える情報をいかにと届けていくかが必要な支援となります。

しかしながら、訪問支援をしてもらうことを当事者に伝え「ハイ、わかりました」と言うことはなかなかありません。

「余計なことするんじゃない」と拒否したり沈黙してしまうことなど良く有ります。

そのような状態で、「本当に訪問支援なんてしていいのか?」と考えるのが保護者です。

しかなしながら、ひきこもりの最大の問題点でも触れましたが、親子の共依存関係こそがひきこもりの根底にある大きな問題です。そこには客観的な評価をする視点も必要になります。本人が根底に抱えている問題と表面上の対応に大きな隔たりがあることは良くあることです。親はそこが見えにくくなっています。

訪問支援では、保護者相談でお聴きした情報をもとに対応していきます。

生活支援

人の成長は時間ではなく経験です。
全ての社会人は【当たり前】のことが最初から出来ていたわけではありません。社会生活を送っていく中で先輩から指摘され、親以外の大人から見て学び、友人達とともに遊び、多くの経験の中から【当たり前】が何たるかを知っていくのです。社会性とは人との交わりを通じてしか養われていきません。
当法人では寮生活を送る中で、ブランクにより抜け落ちてしまった経験を埋めていく作業を行っていきます。共同生活を送ることで自然と人と関わる環境に身を置き、他者の中での自身の役割を認識することができます。なぜ挨拶をしなければならないのか、なぜ時間を守らなければならないのか。寮生が自分自身で気付いていけるよう常に側にいるスタッフがサポートしていきます。基本的には失敗から学ぶことが多いと考えていますので、その後のフォロー、なぜ失敗してしまい、次はどう改善していくべきなのかをスタッフとともに振り返りをし、ただの失敗で終わらせずに経験として積み上げていくことが出来ます。
寮での居室は完全個室のプライベート空間となっています。自分に合った個と和のバランスを知っていき、自身の生き方を見出していくことができる環境を提供しています。

生活拠点から離れる

親元から離れる事により精神的自立への第一歩を踏み出すことができます。
近隣の目を気にせずに、新たな人間関係を構築しやすくなります。
複雑に絡み合った「動けなくなった要因・過去」をひとまず家に置き、切り替える事で将来へ向けての思考が再始動していきます。

生活リズムの改善

生活リズムの乱れは、日中やるべき事が見つからないことで生じてしまうケースが多いのが現状です。
日中参加するカリキュラムを用意し、その上で、必要であれば起床時の声掛けをしていき、生活習慣として身につけてゆくことができるようになります。

体力向上

ひきこもり状況が長期化してしまったことで低下してしまった体力を取り戻していきます。個々の状況に合わせ、無理のないペースで体力をつけていくことで、動きの幅を広げていきます。

人慣れ

人目を気にしてしまい生活に支障が出てしまっている状況を改善していきます。
自然に人と関われる場を提供し、それぞれの場面に適した振る舞いを覚えていく事で、コミュニケーション方法に幅を持たせることができます。

金銭管理

一週間・一ヶ月単位で個々の必要経費を設定していき、その中で金銭のやりくりを教えていきます。事務所で管理をし、金銭管理帳を用いる事で必要以上に渡すことはしません。一人暮らしに向けて徐々に寮生自身で管理していけるようアドバイスします。

帰属意識

グループの中でそれぞれの役割を与えていくことで帰属意識の醸成をはかっていきます。共同作業を通して一つの目的に取り組むことで、達成感や一体感を感じられる場を提供していきます。

各種イベント

春…花見・運動会・キャンプ
夏…七夕祭り・海水浴
秋…文化祭
冬…忘年会・初日の出・餅つき・スキー旅行

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就労支援


ひきこもり状況が長期化した方々は、仕事のイメージが全く持てていなかったり、持てていたとしても偏りを持っている方が多いのが現実です。就労経験が無ければ親の働いている姿や、自身の目の届く範囲での職種しかイメージを持つことができません。それによりスーツを着るような職場しか仕事と認めることができなかったり、人目が気になるのにコンビニや本屋の仕事を希望するというミスマッチも起きてしまいます。年齢や就労経験の有無、ブランク期間を考慮し、個々の伸びしろを適切に見立てていく事により適職を見出していくことができます。寮生自身が不足性を認識し、それらを補うためにどういった取り組みが必要なのかを理解した上で、個別に段階的な支援を提供していきます。

生活改善基礎トレーニング

一番初歩的な内部活動になります。市内の資源ゴミの回収・分別、子供用車イスのメンテナンス等の作業を通して、生活リズムの改善・体力の向上・グループの中で動くことを目的とした活動です。

ボランティア

図書館での本棚整理、災害が起きた時等に一般のボランティアグループとの活動に参加します。理屈では無くシンプルに人のために動くことが重要と考えます。

試事作業(しごとさぎょう)

近隣の方から依頼を受けて行う「便利屋」。
ポスティングによる周知活動から、実際の作業(草むしり・引っ越し作業等)へ取り組むことが出来ます。

有料の仕事として参加者には責任感が伴います。
報奨金制度もあり達成感が形となります。
内部作業の次ステップにあたります。

資格取得学習

履歴書に出来てしまう空白期間を補うために資格取得は有効です。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は幅広い職種で役立ちます。
資格を取得することで、取り組んできた成果を形にするという経験も積むことが出来きます。

各種セミナー

SST・ビジネスマナー・面接対策講座・金銭管理ワークショップ

職業適性検査

レジネステスト・GATB

職場実習

近隣に約30カ所の協力事業所があります。スタッフとの面談にて、寮生の希望等とすり合わせながら実習先を決定していきます。
目的として
・実際に働いている人の背中を見る。
・自身のスキルが実社会で通用するのか、不足性は何かの確認。
・またはスキルそのものを向上させていく場。
・甘える事が出来ない環境への適応。
・一大人として扱ってもらうことにより精神面での成長を図っていく。

公共職業訓練(外部機関の活用)

都が受託運営している職業訓練校。
資格同様にブランクを補う役割があり、専門的な知識・技術を学ぶことが出来ます。
基本的には正社員雇用を目指すためのものであり、内部作業や職場実習等を経て社会性を身につけ、自身の方向性が定まってきた寮生が社会に出る前の最終ステップとして利用していくものです。
履歴書の空白欄に記載できる内容が出来上がるとともに、長期のブランクから就労に結び付きやすいメリットもあります。

個別面談

定期的に面談を行っていくことで、成功体験・失敗体験をフィードバッグしていき、寮生の中に経験として落とし込んでいきます。
目的を明確にしていくことにより日々の活動に「なんとなく取り組んでいく」事を防ぐ意味合いがあります。
寮生自身の成長により目標設定を見直していき、カリキュラム内容をリニューアルしていくことが出来ます。

参照:npo法人YSC http://www.npo-ysc.jp/

NPO法人ブルーム理事長 35年間2000人以上相談をした経験と自分自身のひきこもり体験を生かしトトロの相談室を行っています。
NPO法人青少年自立援助センターブルーム 
トトロの相談室

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